FP知識を活かした勉強会を運営FP木村祐介様
FP木村祐介様へのインタビュー 目次
FP木村祐介様ご紹介
FP知識を活かした勉強会を運営FP木村祐介様
先輩FPへのインタビュー、第5回は、マネーマネジメントコーチや金融知力インストラクターといったFPの関連資格も交えながら、セミナー講師や資産運用・家計見直し相談などでFP資格を活かしている、木村マネーラボのFP木村祐介様です。
今回のインタビューも、全く面識どころかメールもブログコメントもしておりませんでしたが、セミナー講師の登録サイトの自己紹介の中で、副業としてFP資格を活かしている記載があったため、こちらから突然「インタビューを受けてください!」というお願いメールを出したところ、快く応じて頂きました。
会社員であると同時に副業FPとしてセミナーを企画・運営されており、副業としてセミナー講師をしてみたい方にオススメのインタビューです。
また、もともとは機械系設計者という、全くの畑違いの職種でありながら、FPとしても活動されており、異業種からFPに興味を持った方にもオススメです。
●保有資格
・3級FP技能士、マネーマネジメントコーチ、金融知力インストラクター、工学修士(機械工学) 他多数
●本業:会社員(自動車部品メーカーの技術営業(以前は設計部門))
●運営サイト:
ブログ :
事務所・・・木村マネーラボ
【セミナー開催実績】(マネーマネジメント検定1級講座)
・2010年 6月(名古屋)、10月(広島)
・2011年 1月(大阪) 、6月(大阪)、8月(岡山)
・2012年 1月(岡山) 、6月(大阪)
・2013年 2月(広島)
副業FPインタビューお金の教養を身に付ける大切さと感動を伝える
質問1:FP資格を取得したキッカケを教えてください。
2005〜2007年頃は普通の会社員で、金融などとは縁遠い機械設計業務に従事していました。会社の業績も良く、設計業務は大忙しで残業も多く、本業だけで十分に家族を養っていかれるだけの収入がありました。
ところが、2008年のサブプライムショックと超円高の波が押し寄せ、私のような間接職場のスタッフも強制休暇や残業ゼロなど、収入がガクンと減るような事態に遭遇。子供も2人になり、子育てや住宅ローンを抱えたタイミングでの収入減少は家計に大打撃で、アルバイトで家庭教師をするなどの場当たり的な収入確保を行っていました。
しかし、本業の後にアルバイトをするのは体力的にも精神的にも辛く、「何とかしなければ・・・」と思っていた矢先に、日本ファイナンシャルアカデミー主宰の「マネーマネジメントコーチ」の案内をたまたま目にしたのです。「(人生的に)この辺りで、金融や経済についてしっかり勉強しておこう。」と決心しました。
「マネーマネジメントコーチ」取得後、セミナーを自主開催し始めたと同時に勉強意欲が旺盛となって、さらに上位資格の「金融知力インストラクター」やFPを取得した次第です。
ここまで来ますと、お客様への講義のみならず、我が家の家計への知識の活用により生活収支も大きく改善され、生活に余裕が出てきました。資格を取得したことが良い事づくめであることを実感しています。
質問2:FP資格を活かした副業(セミナー・相談・執筆等)を始めた時期とキッカケを教えてください。

自身のアセットアロケーションも公開
上記にもあるように、副業のキッカケは我が家の家計の大幅な改善であり、2009年ごろから活動をスタートしています。自らの講座で「お金の教養」を身に付けることの大切さと感動を、皆様に熱く伝えて参りたいと考えています。
今まで誰も教えることのなかった「お金の教養」が、今ほど求められている時代はないように思います。実際に、日々の生活費の捻出や多重債務に苦しむ人が急増していますが、お金の使い方や貯め方、経済や家計・資産運用の方法を体系的に学ぶことで改善することが可能であると私は信じています。
また、特に私と同じ子育て世代で、日々の生活費にも子供の養育費にも、そして家族の夢を叶えるために「どれだけお金があっても足りないなぁ。」と考えておられる方々を対象として、個々に合ったライフプランの作成と、正しい資産形成方法をお教えすることが目標です。
質問3:現在のFP事業による月収を教えてください(大体の平均額)。
セミナーの開催有無やお客様のご相談業務の有無にもよりますが、月3〜8万円程度です。
実際にはセミナー会場などの予約や旅費などの経費がかかりますので、「ビジネス」として成立させるには、居住地域でのお客様を増やすなど、経費をかけない方法を考えていく必要があります。
質問4:セミナー・相談・執筆業務は、FPとしての実績がないと集客やメディア掲載がおぼつかないイメージがありますが、どのように事業を展開してきましたか?

マネマネコーチの仲間との交流も
FP資格で得られる知識は、金融や保険全般のことのみであり、実際にお客様相手に仕事をする場合は、プレゼン能力やセミナー講師として人前で話す能力が必要です。
なので、小生が持っているようなプレゼン系の資格「マネーマネジメントコーチ」や「金融知力インストラクター」など、セミナーを独自開催できるような資格を合わせて取得し、FP業務以外で認知度を上げていく必要があると考えます。
また、FP資格とも関係の深い保険代理店の資格を取れば、ライフプランニングに絡めて保険商品をお客様にご提案し、保険料収入を得るという方法もあります。
質問5:FP資格を活かした活動を行うことでのメリット・デメリット(良かったことや困ったこと等)があれば教えてください。
メリット:小生は機械系設計者の出自なので、本業だけであれば決してお会いすることのできないような起業家や各種士業の方々とのお付き合いが増えて、視野が大きく広がりました。
経済的なメリット以上に、人のつながりがかけがえのない収穫です。
デメリット:特にありません。小生に限って申し上げるならば、メリットしか存在しないです。
質問6:FPとしての今後の展開予定を教えてください(現状維持・独立開業等)。
本業を抱えているため、休日を有効活用する程度の事業規模から大きくするつもりはありませんが、セミナー・相談業務以外には、機会があればネットや地域紙などの執筆まで手を広げたいと考えています。
質問7:最後に、今後FP資格を活かした活動をしようとする人へのアドバイス・メッセージ等をお願いします。
給与の引き下げや税金の値上げなど、実生活に直結する「お金の教養」についてこれほど求められている時代であるにも関わらず、未だにお金の話はタブー視される風潮が世の中にはあります。こんな状況を打破するためには、FP資格を大いに活かすべきです。
FP資格を取得すること+個人的な魅力を以ってして、まずは身近な方(親兄弟・友人等)の相談に乗っていくところから始める と良いと思います。
また、不特定多数の方とお会いできるセミナーを地域で自己開催する ことが有効です。
上記のことを繰り返し行っていかれれば、本当にお金に興味があり、「勉強したい!」と思っておられる方がお客様になってくださいます。
レシピも何もない仕事であるからこそ、オリジナリティが出せる魅力的な仕事です。一緒に頑張って行きましょう!
インタビューを終えて(感想)
「お金の勉強をしたい人」がお客様インタビューを終えて
木村さんの場合、保有資格のうちマネーマネジメントコーチを主力にセミナー講師として活躍されているところが特徴です。
FP技能士資格だと、専門用語や計算式を覚えたりといった、自身の知識蓄積が主眼となりますが、それだけだと人にどう説明するか?という点までは習得できません。
これに対し、マネーマネジメントコーチや金融知力インストラクターは、お金に関する知識をどうやって分かりやすく伝えるか、という点を重視した資格のため、資格取得後にセミナー講師等に活かしやすいメリットがありますから、実務経験や講師経験がない人にはメリット大といえそうです。
そして、お金に興味があり、「勉強したい!」という人がお客様になってくれる、という点もなるほど、と感じました。
FPというと、ついついお客さんの依頼に基づいて、ライフプランの作成や保険・金融商品の提案といった業務を連想しがちですが、そういった全部お任せタイプのお客さんばかりではないはず(ライフプランの作成はいいお値段しますし、保険や金融商品も勧誘されるかも・・・っと二の足を踏むこともあるはず)。
むしろ、自分できちんとお金について勉強し、自分で判断できるようになりたい!っと考えている人も多いはずです。
私の場合も、WEBサイトで家計や税金に関する知識をテーマ付けてまとめているように、副業FPのメインの顧客ターゲットは、こうした「自分で調べたい・学びたい」という方々といえるのではないでしょうか。
FP木村祐介さん、今回はありがとうございました!